本物件の所在地大津は”昔ながら”を感じる場所が数多く残る街です。計画地は人々の生活を身近に感じる商店街に面しており、人の流れや街並みに新しい賑わいを創出させる計画として、テナント及びテナント駐車場へは大通りから、オーナー企業様の本社である2階へは商店街から、と動線が重ならないよう配慮して設計しました。

外観は層間いっぱいのガラス面に金物と木目調の素材をランダムに配置し、シンプルになりすぎない落着きの有るデザインとしました。

3階の本社スペースには、働く空間の中に中庭という「抜け感」を設けることで自然光を多く取り込み、日々の時間や季節の流れを感じられる空間を造りました。また、中庭を介しお客様との導線の区別も行い、社員が心地よく働ける計画としました。

◆「LIXILフロントコンテスト2020」大規模施設部門 銅賞受賞