香りを創造するラボ・オフィス
塩野香料株式会社東京本社 s+park
創業200年以上の歴史を持つ香料会社の新社屋です。
企業のアイデンティティである「香り」を体現する建築を目指しました。
外観デザインは作業動線・研究什器のレイアウトを優先し、可能な範囲で窓の設置を最小限にしています。
窓枠を突出させることで正面に立つ既存社屋とのつながりを意識するともに、周囲からの視線を遮る効果で研究情報を守ります。
外壁色はコーポレートカラーの紺と計画地の神田紺屋町の紺から紺色を採用。特殊塗装による紺色とメタリックホワイトとのムラ感の効果を使い浮遊感のある抽象的な色合いを表現しました。
低層部にはパンチングメタル※によるアルミ製のデザインパネルを配し、香りの分子が浮遊する様子をデザインしました。
小中規模の建物が密集するエリアに香料の香料開発機能を兼ね備えた社屋を建設するため、脱臭処理設備を整備し、近隣環境への影響にも配慮しています。
また、発電対応ガス空調、非常用発電機、高架水槽、防災倉庫を設け、72時間継続利用が可能な災害拠点でもあります。
※金属の板に穴を開けたもの。鉄・ステンレス・アルミなどの素材が使われる。
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建設地 | 東京都千代田区 | 敷地面積 | 440.01u |
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用途 | 事務所・研究所 | 延床面積 | 2,369.34u |
構造・規模 | 鉄骨造 9階建 |