本計画は「RE：DESIGN DAISHIN」・「Continuing Growth 〜成長し続ける場〜」を計画全体のコンセプトとしており、企業の成長と多様性、自然と人工の調和を追求する計画としました。
人の流れ、事業の流れ、変化の流れに伴って生じる数多くの要素が、成長し続ける事を目的として切れ目なく繋がっていく様子を建物全体で“連なり”というキーワードを通して表現しています。
メインファサードでは有孔折板※1と木目調ルーバー、アルミ庇を用い、内部空間ではエントランス設置のストリングスアート、従前の社屋でも設置していたDAISHINオリジナルの天井照明を用いることによって“連なり”を表現しています。
また、執務空間を天井現し仕上げにすること、大きな窓を設置すること、極力間仕切り壁を設けない平面計画とすることにより、広がりを感じられる空間を創出し意匠性、品格性、可変性の向上の結果として「CASBEEウェルネスオフィス※2 Aランク」の取得に寄与しています。
太陽光パネル及び蓄電池の設置による創エネ、高断熱性能、高効率空調、照明制御の採用による省エネに取り組むことで、建物全体の消費電力を正味で50％以上削減し「ZEB Ready※３」を取得し、自然環境へも配慮した建物としました。

※1 有孔折板
パンチングメタルの透過性による採光や通風などの機能に加え、折り曲げによる立体的な構造を通じて強度を高め、風の勢いをやわらげるなどの効果が付与された建材である。

※2 CASBEEウェルネスオフィス
建物利用者の健康性、快適性の維持・増進を支援する建物の仕様、性能、取組みを評価、認証する制度です。建物内で執務するワーカーの健康性、快適性に直接的に影響を与える要素だけでなく、知的生産性の向上に資する要因や、安全・安心に関する性能についても評価される。

※３ ZEB Ready
外皮の高断熱化及び高効率な省エネルギー設備を備え、基準一次エネルギー消費量から50%以上の一次エネルギー消費量削減に適合した建築物のことを指す。