人の流れを感じる、居心地の良いオフィス
三國重工業本社社屋
オーナー様や従業員の皆様と触れ合うなかで、モノづくり精神を原点とするオフィスとは何かを考え、オーナー様の基幹事業の製品であるコンプレッサーの構造より計画の着想を得ました。
コンプレッサーの駆動部分を「動」、駆動を支えるケース部分を「静」、そして余白部分を「ゆとり」と捉え、「動」と「静」を余白で繋ぎ、モノとモノ、人と人の距離をデザインする事が、人の流れを感じる居心地の良く、働きやすい豊かなオフィス環境の創出に繋がると考えました。
敷地周辺環境は低層の住宅が多いことに加え、ワンフロアを広く確保したオフィスとして、ゆとりや人の流れを日常的に建物全域で感じられるようにするため、階数を抑えた2階建ての提案としました。
階数を抑えて平面の大きな計画とすることにより横⻑のボリュームとなっているため、コンクリートとアルミのアングルによって構成された庇によって水平ラインを強調した外観デザインとしています。
サッシや目地を均等に割り付けた端正なベース部分と、水平が強調された庇というアクセント部分によって、建物のコンセプトである「静と動」を表現しています。
また、新社屋に移転するタイミングで関連会社が同じ社屋に集まるため、社員の方々が建物全体を一つの空間として感じ、社員間の交流や一体感の醸成を育むために1,2階を吹抜けによって繋ぐことや、2階に社員用ラウンジを配置するといった平面及び断面構成としています。
1階エントランスにはオーナー様のコーポレートカラーで構成した、外部との目隠しの機能を持ったデザインロープを配置し、会社の一体感醸成に寄与する要素としています。
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建設地 | 大阪府大阪市 | 敷地面積 | 1090.90u | 構造・規模 | 鉄骨造 2階建 |
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用途 | 事務所 | 延床面積 | 1550.06u |