進化を続けているオフィスビル建築
「オフィス内外のデザインが先進的で、作業効率もいい理想の職場環境」と聞くと、大企業を想起させるかもしれません。しかし、オフィス環境の向上を目指すべきなのは何も大企業だけではなく、中小規模の企業においても改革が求められます。近年のオフィスビル建築は進化を遂げており、デザイン性に富んだ外観に快適なオフィス内空間を持ち合わせていることは、そこまで高いハードルではなくなってきました。
オフィスビル建築が進化を遂げている背景には、多くの企業が働く環境としての「オフィスの質」を追求していることがあります。働く環境の美化や安全性、デザイン性、アメニティの充実など総合的にオフィスの質を高めることで、全体的なワークパフォーマンスを上げることを狙いとしています。「環境が人を変える」とはよく言いますが、「オフィスの質」を高めることで大きな成果をあげた会社は少なくありません。
新しいアイディアで世界に革新を起こしてきたGoogleがオフィス環境の整備に力を入れていることは有名な話です。「イノベーション、大きなアイディア、コミュニティのひらめきを生む設計がされている」というGoogleのオフィスに習うわけではありませんが、新規での建築をご検討中であれば、Googleのような先進的なオフィスからヒントをもらうのもいいのではないでしょうか。
エコ・省エネ徹底のビルでCSR活動も
また、オフィスビルを建てるうえで無視できないのは、エコや省エネに対する意識です。近年ではCSR活動(Corporate Social Responsibility)への注目度が増しており、オフィスビルにおいては設計時からエコや省エネを考慮することが既定路線となってきています。エコや省エネは環境保全への貢献はもちろんですが、対外的なイメージ戦略の一環として実施することで社会的責任を果たしている企業も少なくありません。
CSR活動はただ単に法令を遵守するだけでなく、人権に配慮した適正な雇用・労働条件、消費者への適切な対応、環境問題への配慮、地域社会への貢献を行うなど、企業が社会的に果たすべき責任を指します。つまり、企業の存在意義を対外的にアピールすることで、信頼構築、競争力の向上、そして株価の上昇にもつながると考えられています。
オフィスビルにおいてエコ・省エネを徹底したつくりにすることは、地球環境の保全が大きな目的であることは言うまでもありません。しかし、その先にある企業としてのイメージアップも視野に入れることで、企業にとってより価値のあるオフィスにすることができるでしょう。
建物が向上させる企業イメージ・企業価値
オフィスビル建築において環境保全の取り組みは当然ながら重要ですが、建物そのものが与えるイメージについても無視できません。たとえば、取引先が来社した際に立派な自社ビルを構えていた場合、「しっかりした会社だ」という印象を与えることができるでしょう。一方でボロボロの今にも潰れそうなビルだった場合は、「この会社は大丈夫かな」と心配すらされる可能性があります。オフィスビルの印象は、企業自体のイメージにも少なからず影響を与えます。つまり、「オフィスは企業の顔」なのです。
自社のオフィスビルが先進的で優れた環境であると周囲からの評判もよくなり、社員満足度も上がるなど、企業の事業活動に相乗効果をもたらすことが期待できます。そして、企業イメージが高まることで企業自体の価値も上がるというブランディング要素もあるだけに、その効果は計り知りません。企業価値を高めるためにも、対外的なイメージ戦略の推進を目指すべきでしょう。