首都圏や関西の各都市では、ターミナル駅や空港だけでなく、
新幹線や山手線、大阪環状線などの在来線でも、至る所で外国人を見かけます。
訪日外客数は過去最高を記録
9月18日に日本政府観光局(JNTO)から発表された8月の訪日外客数は、293万3千人となり、前年同月比で36%増加しました。ちなみに、7月は329万2千人で、前年同月比41.9%増加しており、6月・7月は2か月連続で単月として過去最高を記録しました。24年3月以降、5か月連続で300万人超えが続いていましたが、8月は夏休み期間で航空運賃などが上昇するため、例年やや減少します。
2024年1月から7月までの累計では2,106万9,900人に達し、これは過去最速で2,000万人を突破したことになります。このペースで2024年の年間訪日外客数を推計すると、3,614万人を超えると見込まれます。コロナ前の2019年と比較すると、当時は中国・韓国・台湾・香港に偏っていたインバウンド観光客が、2023年以降は欧米や東南アジアからの訪問者が増加しているようです。
資料によれば、概ね90%程度が観光目的での訪日外客とされており、この割合を年間推計に掛け合わせると、3,614万人 × 90% = 3,252万人が観光目的で来日することになります。政府が掲げた「観光立国」としての目標である4,000万人という数字は、「訪日外客数」としては目前となっていますが、純粋な「観光目的外客数」としては、まだもう少しの差があります。いずれにせよ、ビジネス目的で来日する方も、打ち合わせだけをしてすぐに帰国するということはほとんどないため、訪日外国人が増えればホテルや飲食などの観光産業は潤うことになるでしょう。
活発なホテル投資が地価上昇へ
大都市圏だけでなく、地方主要都市でもホテル投資が活発に行われています。ホテル開発は、保有土地を活用して建築するケースもありますが、土地を仕入れて建築するタイプの投資も多く、9月に公表された基準地価では、とくに商業地の地価上昇の要因の一つとなっています。
主要地域の商業地においては、ホテル需要が堅調であることに加え、マンション需要も旺盛ですが、マンションに適した土地が少ないため、分譲マンション、賃貸マンション、ビジネスホテルなどが用地仕入れで競合しています。
ホテル投資の実態
近年のホテルでは、ホテルを保有するオーナーと運営する会社が分かれていることが一般的です。建物オーナーがホテル運営会社に建物を賃貸するパターンや、運営を委託して収益をシェアするパターンなどが見られます。
法人や個人が保有する土地活用としてホテルを建築するケースは以前から存在していますが、国内外の観光需要が増加していることから、近年その動きがさらに活発化しています。
ホテルの運営状況を見る指数
ここで、参考までにホテルの運営状況を把握するための指標について解説しておきます。主な指標は以下の3つです。
1)OCC
客室稼働率(OCC)は、稼働客室数÷販売可能部屋数 のことです。
2)ADR
客室平均単価(ADR)は、宿泊部門売上(サービス料込)の総額÷稼働客室数のことで、客室の平均単価とみるといいでしょう。
3)RevPAR
RevPARは、客室の収益性を見る指標で、客室稼働率(OCC)×客室平均稼働率(ADR)で計算します。
松建設のホテル建築
RC建築をメインとしているゼネコンである松建設では、ホテルの建築も多く手掛けています。先に述べたように、需要の高まりからホテル投資は、ここ10年とても増えました。そのため、ホテル用地の新たな仕入れは難しくなっており、またホテル建築適地の地価は高騰しています。そのため、松建設では、狭小地などの立地条件でも施工できる高い技術力と実績で最適な事業提案をしています。
さらに、ホテルの高稼働率と高い収益性を実現するために、利用者に感動を与える空間づくりを重視しています。具体的には、内外装のデザイン、照明や空調でつくり出す心地よい空間、細部にまで配慮の行き届いた設備などを提供しています。
また、単一的なコンセプトやデザインではなく、ホテル立地やブランドコンセプトなどの条件を踏まえた提案、インテリアデザイナー、グラフィックデザイナーと協働しアイデア豊富なプランとデザインイメージをお届けすることで、ホテルオーナーに高い満足を提案しているようですので、ホテル建築をお考えの方は、一度相談してみるといいでしょう。
松建設は、所有地の活用方法において、ホテル建築のサポートも可能です!
ホテルやアパートメントホテルなどさまざまな建築事例がございます。
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WEBサイトでは公開していない実績もありますので、「実績が見たい」など、ぜひ気軽にお問い合わせください。
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吉崎 誠二 Yoshizaki Seiji
早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。立教大学大学院 博士前期課程修了。
(株)船井総合研究所上席コンサルタント、Real Estate ビジネスチーム責任者、基礎研究チーム責任者、(株)ディーサイン取締役 不動産研究所所長 を経て現職。不動産・住宅分野におけるデータ分析、市場予測、企業向けコンサルテーションなどを行うかたわら、テレビ、ラジオのレギュラー番組に出演、また全国新聞社をはじめ主要メディアでの招聘講演は毎年年間30本を超える。
「不動産サイクル理論で読み解く 不動産投資のプロフェッショナル戦術」(日本実業出版社」、「大激変 2020年の住宅・不動産市場」(朝日新聞出版)「消費マンションを買う人、資産マンションを選べる人」(青春新書)等11冊。多数の媒体に連載を持つ。
レギュラー出演
ラジオNIKKEI:「吉崎誠二のウォームアップ 840」「吉崎誠二・坂本慎太郎の至高のポートフォリオ」
テレビ番組:BS11や日経CNBCなどの多数の番組に出演
公式サイト:http://yoshizakiseiji.com/
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