昨年(2020年)夏ごろからは、会場でのセミナーは減り、オンラインでのセミナーが増えています。私も2013年頃から毎週年間30〜40本のペースで、様々なメディアや企業様にお呼び頂き講演をさせていただいておりますが、さすがに昨年は例年の1/3程度まで減りました。しかし、21年になってからは、概ね月2〜3本のペースで講演のご依頼があり、だいぶ戻ってきたかなという印象です。実際の会場で行うこともありますが、その多くはオンラインのスタイルで、話す側(講演者)も聞く側(受講する方)も最初は戸惑うことも多かったようです。こうした分野以外でのオンラインセミナーやオンライン会議が広く一般化した昨今では、両者ともだいぶ慣れてきたという状況でしょう。
ここでは、当分野のセミナーを有意義(=賢く)に受講していただくためのポイントを解説しようと思います。これからセミナーを聞く予定の方、セミナーを申し込もうと思う方、ぜひ参考にしてください。
会場でのセミナー
まず、会場でのセミナーの場合です。
ポイント1 セミナーは早めに来場して前で聞きいてください。
早くに来られた方でも、会場の中央から後方に座る方が多いようにお見受けしますが、特に広い会場では、後方だと投影スライドが見えにくいことも多いようです。講演者側とすれば、後方でも聞きやすいように努力をしているようですが、いかんせん前の方と後ろの方では、かなり伝わり方が異なってくると思います。ぜひ、前の方にお座りいただき講師の熱気を感じていただきたいと思います。また、早めに来場されると、事前に配布された資料に目を通す時間も確保できます。
ポイント2 個別相談は積極的に行いましょう。
たいていのセミナーでは、講演後に専門家や関係者によるマンツーマンでの個別相談が用意されています。事前予約が必要な時もありますが、当日の申し込みもOKというパターンが一般的です。ご自身や企業のことを赤裸々に伝えるのは抵抗感があるかもしれませんが、実際の土地の状況やお困りごとや悩みごとなどを伝えて、的確なアドバイスをもらった方がいいと思います。積極的に利用して、損はないと思います。
ポイント3 資料は、どんどん持ち帰りましょう。
セミナー会場後ろや入口付近には、主催企業が発行するカタログや冊子などの資料が置かれていること多いようです。これらは、持って帰っていいものや、1冊だけサンプル的に置いてあり名前等を書いて後で届けてもらうものなどがあります。これらは積極的に集めて、自宅や会社等でじっくり見れば、セミナーで聞いた内容をよりリアルに感じることができることと思います。
オンラインセミナー
次に、オンラインセミナーの場合です。
オンラインセミナーでは、今述べたポイント1〜3はその場ではできません。
ポイント1 どんどん事前質問をしよう
申込時点で質問があれば、それを伝えておき、講師や担当者からの回答をもらえばいいでしょう。
ポイント2 繰り返し視聴してみましょう
オンラインセミナーは、「リアルセミナーに比べて集中しにくい」という声が聞かれます。つまり、「なんとなく聞く」スタイルになりがちのため、後で内容が思い出しにくいということになりかねません。最近では、繰り返し視聴できるセミナーもありますので、複数回視聴し、理解を深めるといいでしょう。
ポイント3 必要と感じたスライドは、写真をとりましょう。
オンラインセミナーで、講演用の配布物がないことが一般的です。画面で説明スライドを見ることになります。そこで、必要と感じた・あるいは大事だと思ったスライドが映った画面をスマートフォンなどで撮影をすればいいでしょう。
ただし、「撮影禁止です」と言われた場合はお控えください。
ポイント4 事後の個別相談は積極的に。
こちらは、会場でのセミナーと同様です。講演では、みなさま個別に合致したお話ばかりではありません。そのため、積極的に個別相談をするといいでしょう。
ポイント5 資料請求は積極的に行いましょう。
会場でのセミナーのように、その場で持ち帰ることはできませんが、後日送付やお届けいただくなどして、資料をもらい、情報を積極的に集めましょう。
ポイント6 アンケートの回答も忘れずに
会場でのセミナーの場合には、終了後にアンケート用紙の記入を求められます。オンラインセミナーの場合でも、何らかの形でアンケート的なものへの回答を求められます。これには、積極的に応じるといいでしょう。「今すぐアクションを起こしたい」方はもちろんですが、「まだ、アクションを起こす段階にない」という方も、次回以降のセミナー他様々な案内や情報提供を受けることができます。
多くの皆様にお会いできる事を楽しみにしております!
吉崎 誠二 Yoshizaki Seiji
早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。立教大学大学院 博士前期課程修了。
(株)船井総合研究所上席コンサルタント、Real Estate ビジネスチーム責任者、基礎研究チーム責任者、(株)ディーサイン取締役 不動産研究所所長 を経て現職。不動産・住宅分野におけるデータ分析、市場予測、企業向けコンサルテーションなどを行うかたわら、テレビ、ラジオのレギュラー番組に出演、また全国新聞社をはじめ主要メディアでの招聘講演は毎年年間30本を超える。
「不動産サイクル理論で読み解く 不動産投資のプロフェッショナル戦術」(日本実業出版社」、「大激変 2020年の住宅・不動産市場」(朝日新聞出版)「消費マンションを買う人、資産マンションを選べる人」(青春新書)等11冊。多数の媒体に連載を持つ。
レギュラー出演
ラジオNIKKEI:「吉崎誠二のウォームアップ 840」「吉崎誠二・坂本慎太郎の至高のポートフォリオ」
テレビ番組:BS11や日経CNBCなどの多数の番組に出演
公式サイト:http://yoshizakiseiji.com/
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